用意するもの(下段にてくわしく説明)
(ア) 参考書1冊
(イ) 総合問題集(内容別でないもの)をまずは1冊
(ウ) 解くときに使うノート
(エ) まちがい直しをするときに使うノート
(オ) 過去問題集
学習の進め方(下段にてくわしく説明)
(1) 問題を解く。
(2) 答え合わせをする。
(3) 答え合わせ直後の学習に取り組む。
(4) 再チャレンジ、再々チャレンジ、・・・
(5) 次の問題集へ。
※ 基礎からしっかり学びたい人には、参考書を使った学習をおすすめします。上記 (ア), (ウ), (エ) を用意し、(1)→(2)→(3)→(4) と進めていきます。
用意するもの
(ア)解き方・考え方がくわしく説明されている参考書1冊
(イ)総合問題集(内容別でないもの)をまずは1冊
- 7~8割正解できるレベルのものから始めましょう。易しすぎるとやる気も効果も出ませんし、難しすぎると自信を無くし有害になることさえあります。学力を上げるうえで最も重要なのは、理解や習熟が不十分な内容を見つけ出しそれらを1つ1つ克服していくことです。このことからも、少し頑張れば乗り越えられるレベルから始めることをおすすめします。
- 2冊も3冊も一度に購入しないこと。2冊目は1冊目を仕上げてから取り掛かるようにしましょう
(ウ)解くときに使うノート
- ノートに解いていきます。書き込み式の問題集であっても問題集に書き込んではいけません。補助線を引いて解く図形の問題が「再チャレンジすべき問題」であったとき、補助線が書き込まれていたのでは再チャレンジの意味がなくなってしまいます。また、ごちゃごちゃ書き込んであると解き直す意欲も湧きにくいのではないでしょうか。
- 問題を書き写すのは時間の無駄ですが、答えを導き出すのに使った図・表・式などはすべて書き残しましょう。
- 時間は気にせず丁寧に解いていきましょう。解くスピードは解き慣れることでつけていきます。解いたことがあり解き方がすぐに浮かんでくる問題は速く解けます。数学における解くスピードとは、解き方が浮かんでくるまでの時間の長短のことであると考えます。
- どの問題なのかがすぐわかるようにページ数や問題番号を記入しておきましょう。
(エ)まちがい直しをするときに使うノート
- 「再チャレンジすべき問題」を解き直したり、その解き方・考え方や注意点などを自分なりにまとめたり、その類題を解いていったりするのに使います。
- 「再チャレンジすべき問題」とは、次のような問題のことです。
- 答えを書けなかった問題(無答問題)
- 書いた答えがまちがっていた問題(誤答問題)
- 正解はしたが、時間がかかったり、解き方に自信がない問題
- 学力アップは、このまちがい直し用ノートの内容にかかっていると言っても言い過ぎではありません。下記<学習の進め方>を参考に、このノートが受験対策の 切り札となるよう全力で取り組んでください。
(オ)過去問題集
- まずは、解くためにではなく出題傾向を把握するために必要です。 試験に出ない内容に時間をかけているケースをよく見かけます。無駄とは言いませが、もったいないです。 より効率的な受験勉強をするためには、まず、受験校の出題傾向を把握しておくことが必要です。
学習の進め方
(1)問題を解く
- 得意な内容なら問題集の問題、不得意な内容なら参考書の例題を解きます。
- 問題文を読んで解き方が浮かぶときは、ノートに、答えだけでなく答えを導き出すのに使った図・表・式などすべて丁寧に書いていきます。
- 問題文を読んで解き方が浮かばないときは、問題番号に鉛筆で印をつけてから次の問題に進みます。
- 時間は気にしません。スピードは解き慣れることでつけていきます。
(2)答え合わせ
- その日予定していた内容を終えたら、すぐ答え合わせをし、まちがえていた問題には鉛筆で印をつけます。
- 答えは書き写しません。答えを書き写して「まちがい直しができた」と勘違いしている人を時々見かけます。
(3)答え合わせ直後の学習
次の4つの場合に分けて説明していきます。
- ア> スムーズに解けた
- イ> 正解はしたが、時間がかかったり解き方に自信がない
- ウ> 書いた答えがまちがっていた
- エ> 答えを書くことができなかった
- ア> スムーズに解けたときは、
- 自分の解き方と解答・解説で示されている解き方とを丁寧に見比べます。
- 自分の解き方より簡単な解き方・スッキリした考え方などが示されていれば、ノートの解いたところに自分なりにまとめて書き加え、問題番号に鉛筆で再チャレンジ印をつけておきます。
- イ> 正解はしたが時間がかかったり解き方に自信がないときは、
- 問題番号に鉛筆で再チャレンジ印をつけておきます。
- 自分の解き方と解答・解説で示されている解き方とを丁寧に見比べ、解き方を変えるのか変えないのか、変えるならどこをどう変えるのか、今後の注意点は何か、じっくり見極めます。改善点等があれば、ノートの解いたところに自分なりにまとめて書き加えます。
- ウ> 書いた答えがまちがっていたときは、
- 問題番号に鉛筆で再チャレンジ印をつけておきます。
- まずは、解答・解説を見ないで自力で解き直します。
- 解き直しで解けた場合は、自分の解き方と解答・解説で示されている解き方とを見比べ、「どこでどのようにしてまちがえたのか」を見つけ出し、ノートの解いたところに自分なりにまとめて書き加えます。このまちがい直し学習は特に重要です。学力をより確実なものにするとともにミスを減らしていくことができます。なお、問題集の解答・解説が今一つ理解できないときは、必ず参考書で示されている解き方・考え方を調べてください。
- 解き直しで解けなかった場合は、次の(エ)と同様にその後の学習を進めていきましょう。
- エ> 答えを書くことができなかったときは、
- 問題番号に鉛筆で再チャレンジ印をつけておきます。
- 参考書の該当箇所を広げ、解説等をしっかり読んで、解き方・考え方や注意点などを自分なりにノートにまとめます(決して書き写してはいけません)。
- その問題だけでなく、参考書にある類題も解いて、解き方・考え方をより定着させておきます。
(4)再チャレンジ、再々チャレンジ、・・・
- 2~3週間空けて、印をつけた問題に再チャレンジします。
- それで完璧に解けた場合は、問題集から印を消します。
- まちがえたり、正解はしたが時間がかかったり解き方に自信がもてなかったりした場合は、印はそのままにしておき、また2~3週間空けて再々チャレンジします。
- 印をすべて消し去るまでその問題集を繰り返し解き直していきます。
(5)次の問題集へ
- 今解いている問題集を完璧に仕上げてから次の問題集へと進みます。
- 次の問題集は、解いていた問題集より少しだけレベルを上げたものを選ぶようにします。
- 2冊目、3冊目、・・・も、上の(1)~(4)の手順で取り組みます。
以上を1つのたたき台として、自分にとってより有効な学習方法を見つけ出していってください。